ISO45001/JIS Q 45100
「ISO45001への気候変動に係る追補版発行について」
ISOより、規格への追補(Amendment)(以下、追補版)が2024年2月23日に発行されました。具体的には、「箇条4.1組織及びその状況の理解」に要求事項が、「箇条4.2働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解」に注記が追記されました。
当センターは追補版の発行を受けて、ISO45001/JISQ45100認証において追補版に対応した審査を適切に実施していきます。
以下は、当センターに寄せられたご質問の一部を抜粋したものです。追補版対応の参考としてください。
- Q.1
- なぜ追補版がでたのか
Q.1 なぜ追補版がでたのか
Answer
ISOは2021年ロンドン総会で、ロンドン宣言を行い、気候変動に組織を挙げて取り組んでいくことを宣言しました。それ以降、国際規格や出版物の改訂や開発において気候変動対応を積極的に検討されています。そして、ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム) 、ISO45001といった全てのマネジメントシステム規格に「気候変動の配慮」が盛り込まれることになりました。
Q.2 追補版のJIS(日本産業規格)はでるのか
Answer
中災防が事務局となり原案作成委員会が設置されています。
JISQ45001の追補版のJISは2025年内に発行となる見込みです。
Q.3 追補版の対応に参考になる資料はあるか
Answer
JISが発行するまでは次の資料を参考にしてください。
参考資料
●既存の各マネジメントシステム規格に対する追補版(英文)
https://www.iso.org/standards.html
(ISOのページが開きます)
ISO 45001の場合、「45001」で検索し、「ISO 45001:2018/Amd 1:2024」を参照ください
●参考訳
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/dev/md_6181.pdf
(日本規格協会のページに掲載されているPdfファイルが開きます)
●24-認シス第0008号_マネジメントシステム規格 気候変動の追補版の対応について
https://www.jab.or.jp/news/2075
(JABのページが開きます)
Q.4 認証登録組織はどのような対応をすればよいのか
Answer
追補版の内容を参照し、自組織の労働安全衛生マネジメントシステムにおいて「気候変動」の側面とリスクを考慮し、該当する場合、組織の目標や活動に組み込まれていることを確認ください。
Q.5 審査では何を確認するのか。
Answer
審査では、組織が「気候変動」に関連性があると判断した外部及び内部の課題を考慮していることを確認します。
ご不明な点は審査センターまでお問い合わせください。
〒108-0023
東京都港区芝浦3-17-12 吾妻ビル9階
中央労働災害防止協会安全衛生マネジメントシステム審査センター
TEL 03-3452-3674
FAX 03-3452-1275
E-mail:ninsho@jisha.or.jp